よくお客様から「どれくらい前のものをアンティーク家具と呼ぶのですか?」と質問されます。これは多くのジャンルやアイテムがありますので、一概には言えませんが、以下はイギリス人のアンティーク家具のディーラーに聞いた説です。アンティークの定義は人によって違いますし、本や資料などに書いてあることも様々ですので参考までにしてください。
イギリス人にとっての【アンティーク家具】とは、「古くて年代が経っていても日常で実際に使用できるもの」と考えています。また、セカンド・ファニチャー(Second furnitures)、ユーズド・ファ二チャー(Used furnitures)、ビンテージファニチャー(Vintage furnitures)とも呼ばれます。おそらく日本人の中古品と同じような感覚だと思います。
それに対して日本人が「アンティーク家具」として考えているものは、イギリスでは【ピリオド・ファ二チャー】(Period furnitures)と呼ばれます。これはイギリス家具の歴史が始まる1500年代からエドワード王朝が終わる1910年代までに作られた家具を指します。
『100年以上の前のもの』、『機械を使わず手作りされているもの』、『量産されていないもの』等などいろいろ聞いてきましたが、ここに書いた説が一番具体的で納得できると私自身は思っています。
ピリオド家具、アンティーク家具、ビンテージ家具、いずれにしても古いものに思いをはせ、大事に使って後世にも残せたらいいですね。